バルサアカデミーキャンプ
バルサアカデミーキャンプ
MVPについて

バルサアカデミーキャンプ
MVPについて

2009 年に久保建英選手が参加し、FC バルセロナ入団のきっかけとなったことで知られるバルサアカデミーキャンプ。2007 年からスタートした当キャンプでは、MVP選手を選出し、現地バルセロナでのトレーニングに招待しています。これまで延べ 15,000名 の選手達がキャンプに参加、47名の選手がMVP に選出されました。

バルサアカデミーサマーキャンプ2024 MVP選手

シーズン 名前 学年 参加クール
2024 サマー 古橋 慈英 2年生 愛知・豊川
鎌田 向 3年生 栃木・矢板
スプリング 杉本 優空 4年生 埼玉
ウィンター 三好 功大 3年生 佐賀
2023 サマー 座間 心煌 2年生 埼玉
眞下 莉輝 5年生 群馬
スプリング 大越 陸斐 3年生 埼玉
ウィンター 細見 龍之介 3年生 川崎
2022 サマー 安次富 大鐘 2年生 沖縄
川合 光 4年生 富山
加藤 陸空 4年生 埼玉
スプリング 大久保 祐空 5年生 栃木
ウィンター 勢理客 光 4年生 横浜イブニング
2021 サマー 大西 功晟 3年生 香川
木谷 龍太郎 3年生 愛知
スプリング 丸山 侑希 3年生 奈良
ウィンター 大友 蓮月 1年生 千葉
2020 サマー 森脇 快 5年生 下関
吉澤 頌裕 6年生 栃木
スプリング 前田 一歩 2年生 奈良
ウィンター 伊東 洋瑛 4年生 栃木イブニング
2019 サマー 亀井 陽輝 3年生 川崎①
山下 凛太郎 4年生 大阪
スプリング 吉本 大悟 6年生 奈良デイ・イブニング
ウィンター 山崎 翔空 2年生 大阪
2018 サマー 外山 凌大 4年生 東京デイ
川本 峻也 2年生 奈良イブニング
スプリング 西 輝純 2年生 熊本デイ
ウィンター 長田 叶羽 5年生 千葉デイ
2017 サマー 関 大翔 4年生 フットサルキャンプ
浅井 隼大 5年生 富山
松永 悠輝 3年生 横浜
スプリング 藤井 崇匡 5年生 熊本
ウィンター 山下 耀翔 4年生 川崎イブニング
2016 サマー 内田 隼翔 3年生 千葉
スプリング 楠本 翼 5年生 東京デイ
ウィンター 昌山 勇 2年生
2015 サマー 濱野 心温 2年生
ウィンター 明瀬 未来 2年生
2014 サマー 宮崎 優二 2年生 福岡
2013 スプリング 細川 楓 3年生
ウィンター 上田 浩大 5年生 葛飾
2011 タルハニ存哉 2年生
2010 中村 斗星 3年生
2009 久保 建英 2年生
2008 川中 健太 5年生
2007 篠原 力 6年生

2018-19 MVP選手のバルセロナ遠征レポート

“唯一無二の経験”
現地バルセロナでのトレーニングや試合、そして日常生活

MVP に選出された選手達は1 週間FC バルセロナスクールで現地の選手たちに混ざってトレーニングをし、最終日には、現地で年間を通じて開催されているバルサスクール内のリーグ戦に出場することができます。また、カンプノウスタジアムでのトップチームの試合観戦や、サグラダファミリアなどの市内観光など、バルセロナの文化にも触れます。

2019 年11 月2 日(土)~12 日( 火) の10 日間、バルサアカデミーキャンプMVP 遠征を実施しました。昨年度の冬・春・夏に開催されたキャンプから、各シーズンにつき1 名が選出されるMVP(最優秀選手)がバルセロナに招待され、現地の選手に混ざってトレーニングへ参加、最終日には現地で年間を通じて開催されているバルサスクール内のリーグ戦に出場することができます。

今回は、冬キャンプから吉本大悟くん(小6)、春キャンプから山崎翔空くん(小3)、夏キャンプから亀井陽輝くん(小3)がMVP に選出され、遠征に参加しました。

出国からバルセロナ到着まで

成田国際空港→ドーハ空港→バルセロナ到着→ホームステイ先へ→散策・夕食→睡眠

いよいよ始まる、バルサアカデミーキャンプMVP遠征2019。空港に集合した時には、少しの緊張と不安もありましたが、これから始まるバルセロナでの生活とサッカーに大きな夢と期待を持って出発しました。フライトは成田空港発のドーハ経由という長旅でしたが、無事バルセロナに到着して、選手たちは長旅の疲れも見せず、早くサッカーをしたいとワクワクしていました。

早速、ホームステイ先に向かい、ホームステイ先のティナさんにご挨拶をし、その後は近所を散歩したり、公共交通機関のチケットを購入しに行ったりしました。夜はホームステイ先で、バルセロナでの初めての食事をとり、その後はさすがに疲れがでたのか、3選手ともすぐに就寝しました。

バルセロナ滞在1日目

午前8:00 朝食 → 10:00-11:00 パーソナルトレーニング → 12:00 昼食
午後13:00-15:00 休憩・自習時間 →16:00 移動 →17:30-18:30 バルサトレーニング→20:00 夕食 →21:00 就寝

現地バルセロナのバルサアカデミートレーニングへの参加が始りました。会場はFC バルセロナのトップチームから育成年代のカンテラまでの全てのカテゴリーがトレーニングするCiudad Deportiva Joan gamper です。トレーニング会場へ行くために、バスや電車、地下鉄など公共交通機関を利用しました。チケットの買い方や、乗降車の仕方など、全てが初めての体験。トレーニングでは、カタラン語・スペイン語での指導に戸惑い、緊張もある中で選手たちはプレーしていました。これは海外でプレーする時に立ちはだかる壁なので、少しずつ適応していって欲しい思います。

バルセロナ滞在2日目

午前8:00 朝食 → 10:00-11:00 パーソナルトレーニング → 12:00 昼食
午後13:00-15:00 休憩・自習時間 →16:00 移動 →17:30-18:30 バルサトレーニング→20:00 夕食 →21:00 就寝

トレーニングに行く前にスペイン語の勉強をしました。自己紹介・挨拶の仕方、そしてサッカーをプレーするために必要な言葉を学びました。トレーニングでは昨日よりもリラックスして、自分からパスを要求したりなど、積極的な姿勢で参加できていました。トレーニングの内容も周りの選手の動きを観ながら、理解出来ていたと思います。バルサコーチ達も良くできているとおっしゃっていました。また、日本でのキャンプに来日し指導してくれたコーチ達との再会もありました。トレーニング後にシャワーを浴びる習慣を初日に知ったので、今日はしっかりシャワーの準備をして、現地のアカデミー生と一緒にロッカールームで楽しい時間を過ごして帰宅しました。

バルセロナ滞在3日目

午前8:00 朝食 → 10:00-11:00 パーソナルトレーニング → 12:00 昼食
午後13:00-15:00 休憩・自習時間 →16:00 市内観光 →18:00 街クラブトレーニング見学→20:00 夕食 →21:00 就寝

滞在3日目は、FC バルセロナの育成年代コーチ陣が一斉に集い、全体ミーティングとセミナーがあるという事で、トレーニングが中止となったのでバルセロナ観光に出かけることにしました。まずはバルセロナ市内で最も有名なサッカーショップ「futbolmania」。たくさんのサッカーグッズやユニフォームが並んでいる店内に選手達のテンションは最高潮♩バルセロナで初めての買い物を体験しました。

その後は、世界遺産巡りツアーへ。ガウディ建築の1 つカサ・ミラ、そしてサグラダファミリア。迫力のある美しき建築物に圧倒された選手達。スペインの街並みの中、お洒落なカフェで休憩し一息ついた後は、バルセロナにある街クラブのトレーニングを見学。同世代の選手達のプレースタイル、日本とは違うトレーニング内容や整備された施設を間近に見て、さらに海外でプレーすることに憧れを抱いた様子でした。

バルセロナ滞在4日目

午前8:00 朝食 → 10:00-11:00 パーソナルトレーニング → 12:00 昼食
午後13:00-15:00 休憩・自習時間 →16:00 移動 →17:30-18:30 バルサトレーニング→20:00 夕食 →21:00 就寝

滞在4日目、選手たちはバルセロナでの生活にもすっかり慣れてきました。グラウンドまでの道のり、バスや電車の乗り換えも、自分たちで出来るようになりました。バルセロナで使われている公共交通機関を全て体験してもらうために、今日は少し寄り道をしてトラムという路面電車にも乗りました。

午後からのトレーニングでは、バルサコーチ達やグループの選手たちとの挨拶も自分たちから積極的に出来るようになりました。トレーニングの理解度も高くなり、スムーズに参加する事が出来ているので、サッカーを楽しめるようになりました。

バルセロナ滞在5日目

午前8:00 朝食 → 10:00-11:00 パーソナルトレーニング → 12:00 昼食
午後13:00-15:00 休憩・自習時間 →16:00 移動 →17:30-18:30 バルサトレーニング→20:00 夕食 →21:00 FCバルセロナフットサル試合観戦→24:00就寝

滞在5日目、いつものようにトレーニング前のスペイン語の勉強からスタート。今日はバルサアカデミーのPerfeccionamientoコースのトレーニングに参加しました。Perfeccionamiento とは、現地バルサアカデミーで金曜日に行われているテクニックコースのことです。現地バルサアカデミーでは平日の月曜日から木曜日までに通常のバルサアカデミーのトレーニングが行われ、金曜日にPerfeccionamientoというテクニックコースのトレーニングもおこなっています。内容は通常トレーニングよりも、グローバルのトレーニングの中で技術面の指導に特化したトレーニングです。

トレーニングではスペイン語学習の成果を発揮して、グループの選手とお話ししたり、スペイン語でパスを要求したり、声をかけたり、現地の選手達も日本の選手達を助けてくれたりと、これまでよりも多くのコミュニケーションをしながらトレーニングに参加できていました

トレーニング終了後は、スペインの伝統料理のパエリアを食べて、FCバルセロナのフットサルの試合を見に行きました。初めてフットサルを見た選手達は、プレーのダイナミックさや強度の高さに驚き、サッカーにも必要な動き方やプレーを学ぶことができたようです。

バルセロナ滞在6日目

午前8:00 朝食 → 11:00-13:00 FCバルセロナカンテラ試合見学 → 14:00 昼食
午後16:00-18:00 市内観光 →19:00 夕食 →21:00 FCバルセロナ試合見学→24:00 就寝

滞在6日目の土曜日。バルサアカデミーのトレーニングはオフ日です。朝から大型スーパーへショッピングに行き、家族やお友達へのお土産を購入しました。その後は、FCバルセロナのフットサルとカンテラ(FCバルセロナの下部組織) のリーグ公式戦を観戦。同年代の選手達の洗練された動きに選手達はとても刺激を受けていました。またその選手達が普段生活している寮“ラ・マシア” も見学に行きました。

午後はグエル公園を散策。ガウディの家を訪問したり、バルセロナ市内が一望できる丘の上から街並みを楽しみました。そして、夜は待ちに待ったカンプノウスタジアムでFC バルセロナの試合観戦。試合前から「誰が出るかな?メッシ見たいな?」などワクワクが止まらない選手達。試合はメッシのPKで先制、FKも直接決めるなど、メッシのハットトリックで快勝!選手達にとって忘れられない思い出となりました。

バルセロナ滞在7日目

午前8:00 朝食 → 9:00-11:00 カンプノウミュージアム・バルサショップ → 13:00 昼食
午後14:00 移動 →15:00-18:00 バルサカップ→19:00 夕食 →20:00 帰国準備→21:00 就寝

7日目。午前中はカンプノウミュウジアムツアーとFCバルセロナオフィシャルショップに行きました。FCバルセロナの歴史やフィロソフィーを学び、これまで勝ち取って来たチャンピオンズリーグのトロフィーやバロンドールのトロフィーを間近に見ることができました。トップチームの選手が実際に使うロッカールームやベンチ、入場ゲートなど昨夜選手たちが居たその場所を感じることが出来ました。

午後からは、バルサアカデミーで毎週末おこなわれているリーグ戦にチームの一員として出場。これまでトレーニングで学んだことを、実際の試合の中で実践、またバルサコーチ陣に自分をアピールするチャンスでもあります。トップチーム選手と同じユニフォームに身を包んで試合に挑んだ選手達は、試合の中でしっかりとスペイン語での要求やコミュニケーションを取れながら堂々とプレー、ゴールを決めチームに貢献する活躍をすることができました。

日本へ帰国

午前8:00 朝食 → 9:00 休憩・帰国準備 → 11:00 昼食
午後12:00 バルセロナ空港へ移動 → ドーハ空港 → 成田空港

いよいよ、バルサキャンプMVP遠征もついに最終日を迎えました。今回のバルサキャンプMVP遠征では、現地バルセロナのサッカーに触れ、バルセロナでの生活を通して多くの「初めて」を経験し、たくさんの学び・気づきのある遠征となりました。

“バルセロナの一貫したトレーニングスタイルと言葉の壁”

日本でのバルサキャンプを経験し、MVPに選出された選手達といえども、現地バルセロナではついていくのがやっとです。トレーニングはカタラン語・スペイン語での指導。選手たちは何を言われているのか、何を要求されているのかわからず、最初は戸惑いながらプレーしていました。しかし、トレーニングを続けていく中で、選手たちは、コーチの仕草や、選手の動きなど、周りの状況を観察することで、なんとかトレーニングを理解しようと努力していました。言葉の壁というのは海外でプレーする時に立ちはだかるもの、もし将来海外でプレーしたければ、この壁を越えていかなければならないということを身をもって学ぶことができました。

“現地チームの一員として試合に出場。選手たちの適応能力”

現地バルサアカデミーでは平日にトレーニングを行い、日曜日にバルサカップと呼ばれるリーグ戦を行っています。選手たちはFCバルセロナのトップチーム選手と同じユニフォームを着ての試合に挑みます。バルサカップが行われた週末、選手たちはもうすっかりスペイン語でのボールの要求や、コミュニケーションが取れるようになっており、試合の中ではチャンスを作ったり、ゴールを決めたり、チームに貢献する活躍が出来るようになって居ました。この短い期間の中でも異なる環境への順応、異文化への適応能力、そして成長した姿を見せてくれました。

“この経験をさらなる成長へ”

日本では経験できないこの貴重なバルサ100%の唯一無二の体験をこれからのサッカー人生に、そして日々の生活や学校生活での取り組みに活かし、さらにサッカー選手として、人として成長し続けて欲しい思います。これからの選手たちの活躍に期待してます。

帯同スタッフ・レポート
バルサアカデミー福岡校:岡崎史郎